第79回中国四国植物学会大会が,日本動物学会中四国支部および日本生態学会中四国地区会と合同で,2023年5月13日(土)-14日(日)の両日,徳島大学(オンライン)で開催された。
参加者は,3学会で計136名であり,中国四国植物学会の参加者は45名であった。
中国四国植物学会関連として,口頭発表 13演題であり,発表題目と発表者は下記の通りである。事前にエントリーされた演題の中から選ばれた3件に対し,優秀発表賞が授与された。
なお,並行して3学会合同の公開シンポジウムならびに高校生による動物・植物・生態の各分野における研究ポスター発表ならびに優秀発表表彰が行われた。
総会においては,佐藤征弥先生を議長として進められ,庶務報告として2022年事業報告,2023年事業計画,会員数の状況,日本植物学会代議員報告(庶務幹事が代読)が行われた。
審議事項として2022年決算,2023年予算,次期大会開催地,さらに,三学会所属会員数の減少に伴う今後の開催地の選定のあり方や開催方法についての議論が行われた。
なお,2024年の80回大会開催地は岡山県として,2025年の81回大会の開催候補地は愛媛県として承認された。
[口頭発表]
- ホンモンジゴケのゲノム解析と銅応答に関する研究
○望月美桜1,坂間将純2,野村俊尚3,持田恵一3,櫻井哲也1(1高知大・院・農林海洋, 2高知大・農林海洋, 3理研CSRS)
- 経時的トランスクリプトーム解析による植物のアンモニウムストレス応答のメカニズム解明
○岩永廣子1,新井由紀2,藤原正幸2,蜂谷卓士3,濱田隆宏1 (1岡山理科大学生命科学部生物科学科,2ヤンマーホールディングス株式会社技術本部中央研究所バイオイノベーションセンター, 3島根大学総合科学研究支援センター遺伝子機能解析部門)
- フィードバック制御抑制GFAT導入シロイヌナズナにおける非生物的ストレス耐性の向上
○村上雅崇1,的場洋祐2,佐藤康2(1愛媛大・理, 2愛媛大・院・理工)
- ヘキソサミン異化経路導入シロイヌナズナにおけるグルコサミン類の窒素源としての利用
井上ちはる1, 小畠広之1, 高里若葉(愛媛大・理)1, ○佐藤康2(愛媛大・院・理工)(1愛媛大・理, 2愛媛大・院・理工)
- シロイヌナズナにおけるCRISPR/Cas9システムを用いたde novo DNAメチル化技術の開発
○平田 峻也1, 池田 陽子2, 西村 泰介3, 小林 括平1,・賀屋 秀隆1(1愛媛大・院農, 2岡山大・植物研, 3長岡技科大・院工 )
- 複数種のウキクサ植物の混合培養による花成誘導解析
○磯田珠奈子1, 小山時隆2(1県立広島大・生物資源, 2京大・理)
- 花粉管誘引因子の同定とその機能に関わるドメインの解析
葛谷元規1, 神谷直1, 塚本涼子1, 東山哲也1,2, ○金岡雅浩1,3(1名古屋大・理, 2東京大・理, 3県立広島大・生物資源)
- DELLAを介したABAとGAのクロストークの解析
○小此木のぞみ, 谷永悠季, 中林誠太朗, 高橋陽介, 深澤壽太郎 (広島大院・統合生命)
- ジャスモン酸によるMYC2を介したジベレリン内生量調節と成長制御
森和也1, 安藤広記1, 森亮太1, 菅野裕理2, 瀬尾光範2, 高橋陽介1, ○深澤壽太郎1(1広島大院・統合生命, 2理研・CSRS)
- 青色光による気孔開口の駆動力を形成する細胞膜H+-ATPaseの新奇活性制御機構
○冨士彩紗1, 山内翔太1, 杉山直幸2, 西浜竜一3,4 , 河内孝之4, 島崎研一郎5, 武宮淳史1(1山口大・院・創成科学,2京大・院・薬, 3東京理科大・理工, 4京大・院・生命, 5九大・院・理)
- 青色光に応答した気孔開口における裸子植物のBLUS1様遺伝子の機能解析
○今岡もも, 武宮淳史(山口大・院・創成科学)
- 日本産ツノゴケ属5種の分子系統解析に基づく分類学的再検討
○池松泰一, 山口富美夫, 嶋村正樹(広島大・院・統合生命)
- ゲノムシーケンスに基づいたダンチク(Arundo donax)の HRM-SSR によるジェノタイピング ― 新規プライマーの検索 ―
○佐久間洋1, 井下裕貴2(愛媛大・理), 堀澤栄3, 井上雅裕1(1愛媛大・院・理工, 2愛媛大・理, 3高知工科大・環境理工)
[優秀発表賞]
- 平田 峻也(愛媛大・院農)
「シロイヌナズナにおけるCRISPR/Cas9システムを用いたde novo DNAメチル化技術の開発」
- 磯田 珠奈子(県立広島大・生物資源)
「複数種のウキクサ植物の混合培養による花成誘導解析 」
- 冨士 彩紗(山口大・院・創成科学)
「青色光による気孔開口の駆動力を形成する細胞膜H+-ATPaseの新奇活性制御機構」
|